こんにちは!ひつじです♪
ピアノを指導する上で欠かせない教本ですが、みなさんどのように選んでいますか?
幼児を指導する中で教材が与える影響はとても大きいです。
今日はそんな導入教材の正しい選び方を紹介します!
ぜひ参考にしてください!
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導入教材に求められるポイント
導入期の教材で求められるポイントは大きく10項目あると思います!
以下の10項目に使用する教材がどれくらい含まれているかを考えると、判断材料になるのではないでしょうか。
教材研究をする上で大切にしたいチェック項目
上記のことを踏まえ、教材研究を行う上で特にチェックしたいポイントをまとめました!
譜読みの方法
導入教本で読譜を指導する場合、大きく2つの方法があると思います。
- プレリーディングから入る教本
- はじめから五線譜を読ませる教本
「プレリーディング」とは五線譜を読む前の準備段階の楽譜のことをいいます。
五線のうえに音符が記入されているのではなく、音符やイラストを上下に配置することで決まったポジションの中で曲を演奏することができます。
まだ文字を読むこともおぼつかない生徒さんを指導する場合は、こういった教材から選ぶとよいと思います。
逆に理解が速い生徒さんには物足りないので、始めから五線を読む教材が良いでしょう。
音域・ポジション・指使い等
導入の教本によって音域やポジション、指使い等、指導方法は様々です。
数々の教本がありますが、音域に関してだと大きく分けて3つに分類されます。
①バイエル系教本
特徴 ト音記号2段で導入。早い段階で加線が出てきます。ヘ音記号が登場するのが遅い。
②ミドル系教本
特徴 鍵盤の真ん中あたりの音から徐々に音域が広がる
③全調メソッド系教本
特徴 早い段階で広い音域を使い、多くの調を演奏する。黒鍵の導入も早い。
まずはこの3つの分類の中で自分の目指す指導方法に合わせた教本をチョイス!
そこから指のポジション移動や、指縮め、指広げ、指替え、指くぐり等が行われる進度を判断すると、自分が一番指導しやすい教材を選びやすいのではないでしょうか。
手の形・奏法
手の形や奏法についてどのように書かれているかも判断のポイントになります。
グーのクラスターで音を鳴らす練習をさせる教本があったり、2・3の指からノンレガート→レガートの練習をさせる教本、教本が生まれた年代や背景によっても指導方法が異なってきます。
教材の順番・進度の速度
1冊である程度完結しているか、総合型の使用教材を使うことが推奨されているものなのかを判断する必要があります。
また、教材によっても進度が全く異なります!
私は3つに分類されると思います。
①階段型
特徴 階段のように段階的に新しいことを覚えていくような教材。復習は少なくどんどん進む。進度は速め。
②登山型
特徴 登山で登り降りをするように、新しいことを覚えたら復習を挟むような教材。進度はゆっくりめ。
③らせん型
特徴 途中で連弾やアンサンブル、基礎練習等様々なページがある。総合的な教材。進度はゆっくりめ。
このような特徴を意識して、指導する生徒さんのタイプに合わせて選ぶとよいと思います。
教本と上手につきあう為に
導入教材の種類は海外発祥のものから日本のものまで、本当に数多くあります。
そのような中で、生徒一人一人の特徴や自分のピアノ指導の理想像にあった教材を選ぶことが重要です。
以下に教材と向き合い上手につき合っていくために参考になりそうなことをまとめました。
核となる教本を持つ
せっかくたくさんの教材が世に広まっているので、生徒一人ひとりの特徴にあったものをオーダーメイド感覚でチョイスし指導することもアリだと思いますが、教材が多岐にわたると管理が大変だったり、自分の指導の軸がずれてしまう元でもあります。
まずは「これ」という教材をひとつ決め、その教材に足りないものを補うような形でほかの教材を導入することをお勧めします!
学習内容の見定め
教本ひとつとっても足りない部分や、逆に進度の速い生徒さんにとっては必要ない楽曲もあると思います。
そこは柔軟に判断し、内容を絞ったり増やしたりフレキシブルに対応していくことが必要だと思います!
学習内容の順番
多くの教材は頭から順番に習うよう作られていますが、順番を柔軟に変更することも場合によってはアリでしょう。
例えばある日のレッスンで3拍子の曲を練習する中で、やっと3拍子の拍子間に慣れてきたところで他の拍子の曲に移るより、他の3拍子の曲があれば順番通りでなくても取り上げるなど…
基礎の徹底
ピアノは習い始めが肝心です!
関節が柔らかく体の発達段階の時期だからこそ、適切な指導の中で基礎を徹底させる必要があります。(耳が痛い笑)
そこで必要になってくるのがテクニックの本です。
スケールやカデンツ等生徒さんのペースに合わせて導入させていきましょう!
先生の力量が試されますね笑
補助教材について
ピアノを演奏するにはソルフェージュ能力も必要となっていきます。
音符のフラッシュカードや指のトレーニング教材、アプリ等を併用し主の教材と組み合わせることによって、より効果的に指導が行えると思います。
教材を変える判断
時には教材を変えてみる判断力も必要となってきます。
- 歌心が足りない場合、歌詞のついた歌える教本に変えてみる
- はじめは進度が速かったが徐々に遅くなってきた場合、ゆっくりめな教本へ
- 高い音、ヘ音記号がなかなか読めるようにならない等の場合、相対的な譜読みの本へ(音程で読むなど)
- レガートがうまくいかない場合、一時的にロシア奏法の教材を差し込む
いくつか例を挙げてみましたがひとつに凝り固まらず、必要に応じて変化させていくことも大切だと思います。
生徒の身体的な発達面の考慮
生徒の身体的な発達面を考慮しながら教材を判断しましょう!
幼児期
聴く力が飛躍的に伸びる時期!読譜、手指はまだ弱い。
リトミックやソルフェージュ要素の強い教材が適している。
学齢期
見る機能が発達する時期!読譜力が伸びる。幼児期に比べ理解力も高まる。
生徒の心理的な発達面の考慮
様々なタイプの生徒さんがいると思います。それぞれのタイプに合わせて教材を判断しましょう!
感覚的タイプ
楽しいもの、面白いもの、興味のあるものに対する食いつきは抜群!力を発揮します。
地道にコツコツが苦手。→リズムの変化が多いものや現代的な和声の曲など
知的タイプ
1つ1つ納得しながら積み重ねていくことが得意!宿題もきちんとこなします。
エチュードなど順に並んでいて、内容が急に変化しないものがおすすめ。
勝気タイプ
負けず嫌い!友達と同じ教材を使うことで競争心が生まれよい影響があったり、逆に劣等感を持つ危険性あり。
おっとりタイプ
友達と同じ教材の方が、共通部分があることにより安心し、喜びや意欲が増す。
さいごに
いかがでしたか??
私も調べていて幼児の導入教材の種類は本当に多岐に渡ることを感じました!
素敵な教材が見つかることを祈っています♪
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